僕とザッティンと校庭で / Transfer Transgender

「僕とザッティンと校庭で」

 

太陽がドヤ顔をかましまくり、気温が30度近くまで上昇して5月とは思えない暑さが続く。脈絡なく小沢健二の「天気読み」を頭の中で口ずさんでみる。上昇する気温のせいでロードショーは続き不安と第6感について君もきっと勘づいているって。蒸し暑さFeat.不安な気持ちに唆されてね。まだ梅雨を控えてるのにちょっと浮かれてるのかな。あたたかい夜は落ち着かない。ドキドキする。外に出れる、遊びに行ける、部屋にいるのが億劫になる。それでも誰かから電話がかかってくるわけもなく、夜を持て余すことに。なのでコレを書く。最近、友達になったザッティンが読んでるよ!と言ってくれたから。

 

iPhoneMacBookも熱を持ち始める季節、どちらかというとギラギラした微熱を胸に秘め、肩から降ろしたリュックを手に持ち、コンクリート打ちっぱなしの、鉄骨が織り成す天国(地獄)への階段で僕らは私語を慎み嗜みデカ目の声で挨拶を交わして、修行の始業時間を待ってた。 ザッティンがいる。「オス!おはよーございまーす。」「お、ザッティン。」僕はそそくさと最後尾へと移動し靴を室内用に履き替える。ザッティンと誰かの話し声が耳に届く。「あいつ誰?」「西村。おもしろいよ。」(こういう出来事ってなぜかずっと忘れない、恥ずかしさとかちょっとした嬉しさとか。心に直結。)

 

ザッティン。鹿児島出身。今年で22歳の男性。ガタイが良く、知人に「ア◯コ&◯ースの平◯さんやんけぇ〜、ゆうて、ゆうてぇ〜〜〜!」とイジられがち。音楽はメロコアやらロキノン系ギターロックやらが好きらしい。年はひとつ下だけど、それが必要ない世界で知り合ったので関係なし。落ち着いてるほうなのかな。

 

僕のネットストーキング術によって割り出された同期アカウントの中に彼はいた。対面で話すより前から相互フォローだったけど、リプライの飛ばし合いはしていない。なんとなく周りが口にしたり書き込んだりするザッティン情報のおかげで写真を見ずとも、ああコイツだなと見当が付いていた為、初対面で「お前ザッティンだろ?」と奇襲攻撃をかまし、それを受け入れてくれた。この初めて会うはずなのに相手が自分のことを知ってる怖さ驚きみたいなのが僕は好きで、友達の友達、知人の知人など会うかもしれないなって人のSNSは積極的に追うようにしてるのだ。

 

同じ中央線エリアに住んでて気が合う彼と過去未来現状の話をマジメにしながら、照れ隠しのおふざけで笑い吹っ飛ばす、こういう生活がしたかった。かつてサクラメリーメンを超聴いてたという話で盛り上がったんだけど、ザッティンは電車に乗るとき混雑を避けたくて、いつもホームの末端まで歩いてガラガラの車両に乗り込むようにしてるらしい。それってサイハテホームじゃん?まだまだ至らない僕たちの未来に、共に過ごす夜をジャンジャン投資しよう。MacBookが本当に熱くなってきたので締めます。ザッティン(宮里)が千葉くんと組んでる千宮(せんきゅう)というコンビのキャッチフレーズで。

 

センキュー、センキュー、セセンキュー。

 

 

 

 

 

 

 

「Transfer Transgender」

 

香川県出身かつ最寄り駅も同じという生活圏まるかぶりのやつと遂に出会った。僕らは互いが同郷だということで当たり障りない会話をして、今ドコ住んでる?へのアンサーに硬く握手を交わした。もっと強く握れば良かった。女性だけど心はオトコ。自らトランスジェンダーと公言する史高さん。多分25歳。ふミタカと憶える。(生活圏がバレてしまう危ういワード)今知ったんだけど、性同一性障害トランスジェンダーは違うものなんだね。医学用語かそうでないかっていう。史高は望んでトランスジェンダーをやってるわけで、望んでトランスファーして香川からこの春に上京したらしい。護身用のタクティカル・ペンをポッケに忍ばせて、「お前はいつ死んでもおかしくないから。」と友人から手渡されたドッグタグを首にブラ下げて。

 

某・赤い服装の金髪バイと太ったオンナのコンビに「あれだけバイを公言しても世間に受け入れてもらえるんだ。」という感銘を受けて今の道を選択した史高。まだ何も始まってないようなものだけど、そんな心に何を刻んで生きてきたかを暇つぶしがてら深夜のバーミヤンで"語りん"するのは楽しい。(語りんってマジで久々に使った。マジでって言葉は一向に廃れないのに。語りんって死語だな。)一区切りつくごとにドリンクバイキング(バーミヤンではドリングバーとは呼ばない)を注ぎ足しにいくあの感じって何歳まで楽しめるんだろう。僕はまだまだ全然ヨユーで楽しい。不毛な議論をぶつけ合って日が昇る直前に店を出て、交差点で別れて耳にイヤホンをさす。部屋に帰って冷たいコーヒーを飲んで煙草を吸って泥のように眠る。ああ出来ることなら一生ファミレスで駄弁っていたい。そんな歩いて会える距離に住んでる不思議な友達ができた。超絶ローカルな話で盛り上がったけれど、今後はローカルでない出来事を共有してみたいですね。

 

なにか違う気がするなあ・・・と自分を疑いながらも帰り道でコレを聴きました。

 

 

 

 

 

 

仲良しグループじゃないけど、面白いやつのことを知りたいと思う。ビジネス・パートーナーを探しにきたはずだけど、金には替えられないものだって欲しい。感動できたら何でもいい。かもしれない。

 

 

 

今週のスローガン

 

「欲張っていこうぜ!」

 

 

 

おわり。